暴言騒動消えたとろサーモン像はどこへ消えた?地元と有名人のあるべき関係

2019年12月20日金曜日

芸能・有名人

t f B! P L
とろサーモンといえば『M-1グランプリ』で優勝しましたが、その後に暴言騒動が話題になったのは有名ですよね。

今回はとろサーモンが優勝した際に宮崎県はお二人の銅像を作りましたが、暴言騒動があったからかひっそりと撤去されていたそうです。

一体どこに消えたのでしょうか?詳しく見ていきましょう!



M-1グランプリで優勝したとろサーモン




2017年のM-1グランプリで優勝したとろサーモン。2002年にコンビを結成した2人は、「結成15年目以内」という出場制限ギリギリのラストチャンスで、4094組の頂点に立ちました。

記者会見で銅像を作ると言っていた




「宮崎空港のすごく目立つベンチのところに温水さんの銅像があるんですけど、そこにわれわれ、とろサーモンの銅像も」

優勝後の記者会見で、2人は賞金の使い道を聞かれ、そう答えました。宮崎空港には県のPRの一環として2016年から、地元出身で俳優の温水洋一さんの銅像が設置されています。



予算200万で銅像を制作




2人の声を聞き、県庁が動きました。

商工観光PR事業の一環として予算200万円で、銅像を制作。縁側で2人がお茶を飲んでいる様子を模した銅像は、「日本のひなた宮崎県」をキャッチコピーにしている宮崎らしい温かみのあるデザインでした。

銅像は2018年4月からの約4か月間、東京にあるアンテナショップ「新宿みやざき館KONNE」に設置されました。劇場「ルミネtheよしもと」に近かったこともあり、お笑いファン層の呼び込みにも貢献したそうです。

銅像は「みやざき物産館KONNE」に引っ越し




10月からは宮崎市内の「みやざき物産館KONNE」に引っ越し。県内のイベントや宮崎空港へたびたび「出張」し、行く先々でファンや県民から好評だったようです。

さらに、とろサーモンは2018年の末にあった宮崎県知事選のPRキャラクターにも起用されました。



宮崎出身芸能人の筆頭格になっていった




ある県職員はとろサーモンの2人を

「全国区のテレビ番組でたびたび宮崎のことを話してくれる貴重な存在。さわやかな村田さんと良くも悪くも正直者の久保田さんのコンビには広告塔としてのうそ臭さがない」

と話します。

とろサーモンは名実ともに宮崎出身芸能人の筆頭格となっていきました。

とろサーモン久保田が暴言動画を配信




優勝から1年経った2018年のM-1グランプリ決勝後。久保田さんがこの年に出場した他の芸人と一緒に、インターネット上に動画を配信しました。

審査員を務めた上沼恵美子さんに対する批判や暴言を繰り返す内容に批判が殺到し、炎上騒動へと発展してしまいました。その結果、動画を削除し謝罪する事態となりました。

この騒動の波紋は地元にまで届きました。県選挙管理委員会には「選挙の啓発にふさわしくない」という苦情が20件ほど相次ぎ、選挙公報や新聞広告に載せる予定だった2人の写真は県庁本館の写真に差し替えられました。

そして、物産館に設置していた銅像も撤去されてしまいました。

久保田さんは騒動後に出演したテレビ番組で「民衆がヒモをかけて倒したらしいです」と自虐。

2人と地元の関係は冷え込んでしまったようです。



銅像の撤去はやりすぎだった?




当時ネット上には

「PR活動からは徹底排除すべき」

「高齢者女性を蔑視するもので多くの人を傷付けた」

「顔見るのも不愉快」

など、久保田さんへの辛辣な意見が飛び交いました。

一方で

「過剰反応ではないか」

「せめて地元は応援してあげるべきじゃないの?」

と、県側の対応に疑問の声も少なからずあがりました。

県選管は苦情に対し、「知事選挙を周知する啓発の内容自体に問題がない」として、ポスターやテレビCMは予定通り使用しました。ただ、準備中だった広告の写真は差し替え、事態の沈静化を図りました。銅像撤去もそれに準じて行われたそうです。

県職員の1人は

「正直、もともとそういう芸風の人だと分かっていたじゃないか、という気持ちはありました。ただ、県庁としては県選管と足並みをそろえるべきという考えもあり、個人的には非常に歯がゆい思いの中での撤去でした」

と本音を話していました。



銅像は今どこに?




撤去後、あの銅像は一体どこに行ったのか。観光や物産などのプロモーションを担当する県オールみやざき営業課がどこにあるか知っているそうです。

あの銅像は「県庁内の倉庫に眠っている」とのことです。

そもそもあの銅像は、吉本興業との契約上の理由から、2018年末までの期間限定の展示品という扱いだったそうです。

撤去されたのは2018年12月中旬だったので、実際は「展示終了が約2週間早まった」とも言える状況だったそうです。

銅像の所有権は県にありますが、肖像権は事務所側が持っています。現在は銅像に関する県と事務所の契約は満期終了した状態で、当時の騒動があろうがなかろうが、公の場所に展示ができないという事情がありました。

担当職員は

「今も展示したい気持ちはありますが、吉本さん次第な部分がある。いつかまた銅像が日の目を見る時が来るのではないか、という思いから庁内で大切に保管しています」

と話しています。

騒動から1年。「あの銅像、そろそろ展示再開してあげてもいいのでは」という県民やファンからの声も、県庁には届いているといいます。ただ、いまのところ展示が復活する予定はないそうです。

最後に


地方行政と地元出身の有名人の間には、どんな関係性があるべきなんですかね。

行政が慎重な対応をとる気持ちは理解できるし、公金を扱う立場として、県民の意見に耳を傾けないわけにはいきません。

たくさんの声がネット上で表面化しやすい現代においては難しい問題なのかもしれませんね。

Translate

ブログ アーカイブ

QooQ